2019年06月17日付

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しとしとと降る雨が大地を潤す梅雨の季節が今年もやって来た。厚い雲に覆われた暗い空を見上げると、なんだか気持ちも沈みがちだが、水は生命の源。人にも植物にもなくてはならないのが水だ▼この季節に活発に動き出すのがカエル。ヌルっとした肌触りに加え、一見するとグロテスクな見た目から「見るのも触るのも嫌」という人も多いだろう。しかしひとたび小物やぬいぐるみなどのグッズになると「かわいい」とコロッと変わる。不思議なものだ▼そんなカエルを売りにしたのが2002年から松本市なわて通りで行われている「かえるまつり」。18回を数える今年も「平成をふりカエル」をテーマに22、23日に開かれ、日本全国からカエルをモチーフにした作品を創るカエル作家が集まるカエル市場、子供がカエルの仮装をして商店街を回る「ケロウィン」なるイベントが行われる▼まつりが始まったころは松本に勤務し、取材をした記憶がある。正直「カエルのまつりなんて人が来るものか」と思ったが、ふたを開けると予想を覆す盛況ぶりで驚いた。今では全国からカエル好きが集まり、一部では「カエルの聖地」と呼ぶ人もいるようだ▼これからの時期、水が張られた田んぼでは、毎夜「ゲコゲコ」と鳴き散らして安眠を妨げるカエル。普段は毛嫌いされているカエルだが、まさかにぎわい創出に一役買うとは、何が当たるか分からない時代だ。

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