折井宏光さんギャラリートーク 諏訪市美術館

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ギャラリートークで恩師とのエピソードを話す折井宏光さん

院展特待の歴史画家、折井宏光さん(80)=諏訪市大和=のギャラリートークが16日、諏訪市美術館であった。同館で開催中の特集展示「歴史画・ロマンの世界」の一環。恩師で歴史画の大家、安田靫彦(ゆきひこ)らとの親交などを振り返った。約70人が耳を傾けた。

折井さんは多摩美術大学で日本画家の新井勝利、森田曠平(こうへい)に師事し、卒業後は安田らに教えを受けた。安田との交流について「『(歴史画は)気品が大事。花びらを描くように描いて』と指導をいただいた」と懐かしんだ。「展覧会を開くことが(恩師への)供養になる」と語った。

折井さんは勇壮な武将らを手掛ける。歴史画の歴史的な経過について、太平洋戦争後に連合国軍総司令部(GHQ)から「好戦的な絵を描いてはいけない」と禁止令を出され、武者絵の専門家は落胆し、描き手が少なくなった―と振り返った。

諏訪清陵高校や諏訪二葉高校などで教員を務めた折井さん。来場者との質疑で歴史画家減少を残念がる声を受け、「古い武者絵は高校生にとって興味がないかなと思い、あまり触れなかった。丹念に教えればよかった」と述べた。

展示作品の「蓮曼荼羅浄土(はすまんだらじょうど)『当麻中将姫(たいまちゅうじょうひめ)』」「雄(上杉謙信)」などについて場面の状況を説明し、来場者に想像を膨らませてもらった。

折井さんの作品約60点を飾る特集展示は7月21日まで開かれている。

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