2019年06月22日付

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物を粗末にせず再使用(リユース)や再資源化(リサイクル)に回す取り組みが各地で行われている。その一つが家庭で眠る食器を持ち込み、気に入った物を持ち帰る取り組み。諏訪市で先ごろ3日間にわたり行われ、過去最多の2250人(暫定値)が訪れる人気ぶりだった▼食器が無駄なく循環することから「ぐるぐる市」と名付けて5年目になる。会場に訪れて気付くのが持ち込まれる食器の多さだ。初日は敷いたビニールシートに所狭しと並んでいく。皿や丼、小鉢、マグカップ、茶わん、急須、酒器など多種多様。昨年からはガラス食器も回収している▼主催する団体によると、諏訪一円から訪れているという。「今回は持ち帰る人が増えた。リピーター(再訪者)のほか口コミで広がっているのでは」と手応えを口にする。訪れるのは一般家庭の人だけではない。古民家再生事業に力を入れる関係者からは「古い食器が欲しい」とのリクエストもある▼今回、残された食器は2800キロ余で昨年に比べて約260キロ減った。来場者が増え、残る食器が減るのは理想的な形。最終的に残った陶磁器は県外の業者に運ばれ破砕されて食器の原材料に、ガラスは路盤材にリサイクルされる▼市が残った食器の一部を初めて市庁舎の玄関脇に置いたところ、持ち帰る来庁者が多いという。今後もいろんな形で発展する余地がありそうな取り組みだと感じた。

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