2019年6月24日付

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1年生は6年生の5・6倍―。小学生の歩行中の交通事故死者数の割合だ。一人歩きデビューを果たしたばかりの1年生は、他の学年以上に危険度が高い様子。気候も温暖で過ごしやすい5~6月だが、実は1年間でこの時期の低学年の事故率が最も高い。見守る大人は、穏やかな陽気を喜んでばかりもいられないようだ▼警察庁の2014~18年交通事故統計で、小学生の死者・重傷者は5年間で5776人。学年別では1年生が最も多い872人。次いで2年生の799人、3年生の630人。6年生が最も少なく243人だった▼死者は1年生が28人、2年生20人。6年生の5人に比べ、1年生は5・6倍にもなる。時間帯別の死者・重傷者になると午後3時台~午後5時台の下校や遊びのために外出した時間帯に集中する。緊張感が解けた時間帯だ▼低学年に事故が多い原因の一つに、子どもたちの「視野範囲の狭さ」が指摘される。大人の60%程度とされ、同じ方向を見ていても、危険な範囲が認知されていない場合が多いらしい。だから不意の飛び出しもあるという▼子どもの特性を知れば、事故防止につながる気がしてくる。小中学生は新学期を迎え、交通安全教室で歩行や横断、自転車の乗り方など「自分の身は自分で守る」ための方法を学んでいる。ハンドルを握る側にも、子どもたちの命を守るために学習する姿勢が一層、求められている。

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