2019年6月25日付

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防ぎようがない。そんな無力感にさいなまれるような悲惨な事件・事故が相次いだ。散歩中の園児の列に車が突っ込んだり、スクールバスを待つ小学生がいきなり男に切りつけられたり。特に動機の分からない犯罪にはどう対処していけばいいのか考え込んでしまう▼学校や保育園では誘拐などの犯罪から身を守るための行動をまとめた「いかのおすし」を教えている。知らない人について「いか」ない、他人の車に「の」らない、「お」おごえを出す―など。ただ、大人でも動揺するような場面で子どもが行動を起こせるのか▼日本こどもの安全教育総合研究所は子どもが危険に気づき、その場から離れるためには走り出す・走る・かわす・よける・止まる・振り返る・向きを変えるなど、状況に応じたさまざまな身体動作が必要と指摘する。そして、こうした動きがスムーズにできるようになるためには幼児期の運動遊びが重要と強調する▼難しく考える必要はない。同研究所が提唱しているのが「鬼ごっこ」と「かくれんぼ」である。鬼ごっこは逃げたり追い掛けたりする中で自分の体に触れられたり、捕まったりしない距離感を体得でき、かくれんぼは「もういいかい」「まーだだよ」と大きな声を出す経験ができるという▼どちらもかつては定番の遊びだったが、外遊びが減った現代の子どもたちには意識的に“訓練”を行う必要があるかもしれない。

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