2016年06月25日付

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岡谷市の中心市街地にもうすぐ、諏訪地方では初めてのショッピングモール「レイクウォーク岡谷」が開店する。過去に大型店の撤退が続いた同市にとって、市街地ににぎわいを取り戻す機会として大きな期待を集めている▼期待感に水を差すわけではないが、先の市議会一般質問でも取り上げられたように周辺の交通渋滞を懸念する声は大きい。理由は単純明快、モール周辺の複雑な交差点。旧岡谷市庁舎前の蚕糸公園を囲んで三角形になっているからだ▼個人的な意見はイコール無責任な意見という批判もあるだろうが、公園が生まれたシルク岡谷の歴史的な経緯と費用を度外視して一番手っ取り早いのは、公園を取り除き一帯を新たな街路に作り直すことだ。そしてもう一つ、岡谷市民に考えてほしいことがある。旧市庁舎をどうするか▼1936年建築の鉄筋コンクリートタイル貼りの建物はシルク岡谷の象徴的存在。近代化産業遺産でもあり、国の登録有形文化財にも指定されている。大切に保存しなければならないという思いとは別に、大きな建築文化財が街のど真ん中にあることが街の発展を阻害しているのではないか、こんな考えもよぎる▼10年、20年、さらにその先に思いをはせた時、このまま保存し続けることが良いのか。それとも別の場所に移築復元して保存するか、思い切って取り壊すか。このままでは負の遺産化していく不安がある。

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