2019年7月6日付

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経験を超える近年の気象の恐ろしさを改めて思い知らされた。梅雨前線の影響で九州南部を中心に襲った猛烈な大雨。宮崎県えびの市では降り始めからの雨が1000ミリを超える記録的雨量となった▼報道では5段階の大雨警戒レベルを用いた避難情報が目立った。警戒レベル3は高齢者や体の不自由な人などが避難し、レベル4では全員の避難を呼び掛ける。昨夏の西日本豪雨で自宅に留まって多くの人が亡くなったことを教訓に適切な避難行動が取れるよう導入された▼「警戒レベル3、高齢者らは避難開始を」「〇〇地区に洪水に関する警戒レベル4、避難勧告を発令しました」などの形で周知されるという。まだ耳慣れないが数値で示すことで迅速な行動を促す。今回実際の避難につながったのか今後検証されるだろう▼諏訪地域で犠牲者を出した「平成18年7月豪雨」では1時間に30ミリを超える雨はなかったという。ただ、7月15日から19日にかけて断続的に降り、1時間に10~20ミリ程度の雨が数時間続いた。72時間降水量は372ミリに達した。局地的豪雨と同時に梅雨の長雨はやはり怖い▼「早めの避難など命を守る行動を」。九州の大雨では気象庁の予報官が複数回行った緊急会見で、住民一人ひとりに呼び掛けていたのが印象的だった。雨はピークが夜中になることがあり避難する身にとっては厄介。臨機応変に行動が取れるか難しい課題だ。

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