災害に強い豊かな森林を 伊那市で植樹祭

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植樹祭に参加した長谷小の児童たち

伊那市は5日、市50年の森林ビジョンに基づく植樹祭を同市長谷の鹿嶺高原市有林で開いた。長谷小学校の全校児童62人を含め約150人が参加。昨年度までにカラマツの主伐を終えた森林整備地に集まり、森の循環に向けて広葉樹のミズナラの苗木約600本を植えた。同市西春近諏訪形で育成された強い根が張る苗木を主に用い、災害にも強い森林にする。

市「50年の森林」推進委員のほか、一帯の森林整備を支援する企業、国、県、市議会の関係者も参加。くわやスコップなどで穴を掘り、保水力が高いミズナラを1本ずつ植えた。苗木をシカから守るため、植樹地の周りには獣害防止ネットを取り付けている。

苗木600本のうち約360本は「諏訪形区を災害から守る委員会」が育成した。真下にまっすぐ伸びていく直根が育った苗で、強い木になるのが特長。同市有林で昨秋に採取したドングリから育てたという。

長谷小の児童たちは縦割りグループで活動。4年の男子児童は「すごい貴重な体験。自然が豊かになってほしいです」。6年の女子児童は「豊かな森林になるように願いながら植えました。50年後、どんな森になったか見てみたい」と楽しみにした。伐倒見学と森林学習も行い、森林の恵みや力、山の仕事に理解を深めた。

森林の機能を見直し、森の循環や森林産業の構築につなげて次代に引き継ぐためのビジョン。市民参加による社会林業都市の実現を柱に掲げている。開会式で、白鳥孝市長は「ミズナラは材としてもいい。水をためる力に優れていて、ドングリは動物の食べ物になる。心を込めて植えましょう」と呼び掛けていた。

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