諏訪湖初島周辺でヒシ手刈り 乾燥し堆肥化

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湖面に繁茂するヒシを舟の上から刈り取る参加者

諏訪湖の環境改善を目指す諏訪湖創生ビジョン推進会議は5日、諏訪市の初島周辺の沿岸域に繁茂する浮葉植物ヒシの手刈りを行った。構成メンバー約50人が7そうの舟に分かれて乗り込み、腕に巻きつけるようにして根元から刈り取った。

ヒシは水鳥の餌場や水生生物の産卵場所の役割を果たす一方で景観が悪化し、船の航行に支障が出るほか、枯死して沈むと、水質悪化につながる。県諏訪建設事務所は例年、水草刈り取り船を導入し、湖内の栄養分を吸収して成長したヒシを除去して水質浄化を図っている。水深が船底よりも浅いような沿岸域では稼働できないため、同会議が手刈りを行う。諏訪湖漁業協同組合とNPO法人諏訪市セーリング協会が舟を出した。

作業に参加したメンバーは諏訪湖ヨットハーバーから舟に乗り込み、作業場所に移動。舟の上から両手を伸ばしてヒシをかき集めた。山盛り状態になると、ヨットハーバーに戻って隣接する庭園に陸揚げした。

初島周辺では夏に花火が打ち上がり、多くの観光客を魅了する。諏訪湖畔公園沖のヒシ除去により、水面に映る花火が一層美しく見られるようになる。3年連続で作業に参加しているというJA信州諏訪職員の山岡勇登さん(27)=岡谷市湊=は「諏訪湖の改善のために協力したい。ヒシの密度は毎年、少しずつ薄くなっているように感じる。きれいにして観光客を迎えたい」と話していた。ヒシは乾燥させた後、すべて堆肥化する。昨年は2日間で計7・3トンを刈り取った。

ヒシの手刈りは4日から3日間の日程で実施予定だったが、4日は強風のため中止した。6日は一般参加者にも協力してもらい、ヒシを刈り取る。作業に先立ち、水草の学習会や稚エビの放流を行う。昨年のヒシの繁茂状況は湖全体の約12%に当たる163ヘクタールだった。

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