赤楽茶碗銘障子を初公開 サンリツ服部美術館

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「赤楽茶碗 銘 障子」を初公開している

諏訪市湖岸通り2のサンリツ服部美術館は、特別企画展「茶人に愛された数々の名碗」の前期展で、本阿弥光悦作「赤楽茶碗 銘 障子」を初公開している。同館コレクションの中から、光悦作の国宝「白楽茶碗 銘 不二山」などのえりすぐりの茶わんと、茶わんと共に伝わった箱や付属品も含め約40点を紹介している。長野日報社など後援。8月18日まで。

光悦は江戸時代初期の茶人で、障子は「光悦七種」「光悦十種」に数えられている名わん。口縁から高台にかけて太い火割れが生じ、透明の釉薬が掛けられている。背面の腰の3カ所の裂け目には光が透けて見え、火割れを障子の組子に見立てて、銘が付いたとされる。

障子は近代数寄者の益田鈍翁が所有し、白黒写真で知られるのみだった。近年、同美術館が個人から寄贈を受け、今回の公開となった。同館の藤生明日美学芸員は「赤い色にうっすらと白い釉薬も掛かり、霜が降ったような景色も見どころ。裂け目の光は実物でしか見られないので、この機会に確かめてほしい」と話す。

同展は、茶わんの歴史や美意識の変化をたどる。ウミガメの甲羅のように見える「玳皮盞天目」(重要文化財)、千利休が弟子に贈った長次郎「黒楽茶碗 銘 雁取」、大名茶人の松平不昧が24歳の時に初購入した「伯庵茶碗 銘 奥田」(重要美術品)、6年ぶり公開の「不二山付属 包み裂」(国宝)も展示し、見応えがある。

午前9時30分~午後4時30分。7月22、29日休館。8月19日も休館し、20日からは後期展を行う。入館料は大人1100円、小中学生400円。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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