2019年07月08日付

LINEで送る
Pocket

対岸の火事ならぬ対岸の豪雨―ではすまされまい。九州地方を襲った記録的な大雨の被害。それとともに警報などの防災気象情報の切迫度を5段階に分けた「警戒レベル」が頻繁に目につく。長野県内においては緊急的運用には至っていないが、各地の被害状況を見ると、とても他人事とは思えない▼新たな警戒レベルは昨年、西日本中心に被害をもたらした西日本豪雨の際に、災害予測ができているにも関わらず情報が隅々まで行き届かなかったのを教訓に、出水期となる今年6月ごろから運用が始まった▼警戒レベル1は、災害への心構えを高める早期注意情報。同2は自らの避難行動も確認する洪水注意報・大雨注意報。同3は高齢者や乳幼児など避難に時間を要する人が避難を始める避難準備・高齢者等避難開始情報。同4は避難勧告・避難指示。レベル5はすでに災害が発生している状況を表す▼いずれも切迫度を数値化し、現状を把握し、迅速な行動につなげる狙い。警戒レベルを目安に、自ら危険を察知し自ら判断し、自ら行動する「自助」が、より求められるようになったわけだ▼昨今はゲリラ豪雨や記録的猛暑など、かつての異常気象が「異常でなくなって」いる。一方で昔ながらの行政におんぶに抱っこの時代でもない。被害を最小限にとどめる「自分の身は自分で守る」の基本原則に向け、一人ひとりの力が試される時代に入っている。

おすすめ情報

PAGE TOP