「ライフドアすわ」開所2年で記念講演会

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ACPの大切さを伝える箕岡院長

諏訪市地域医療・介護連携推進センター「ライフドアすわ」(諏訪市湖岸通り)の開所2周年を記念した講演会が7日、市総合福祉センターであった。日本臨床倫理学会総務担当理事で箕岡医院(相模原市)の箕岡真子院長が人生の最期をその人らしく生きるために必要とされる「アドバンスケアプランニング(ACP)」について語った。

ACPは、人生の最終段階の医療、介護の在り方を正常な意思決定能力がある間に本人、家族、医療ケアチームが繰り返し話し合って決める取り組み。「延命治療を望むか」、「どこで最期を迎えたいか」などの希望を本人と関係者同士が同じ意識を持つことが自分らしい最期を実現するために求められている。

講演で箕岡院長は「日本では人生の最期の生き方を自分ではなく、家族が決めていることが多いのではないか。本人の希望を事前に周囲に伝え、共有しておくことが大事」と述べた。▽脳梗塞で意識低下の患者の人工透析をいつまで続けるか判断が付かない▽嚥下障害がある認知症患者の3人の娘が母親の胃に管を通し、直接栄養分を送る「胃ろう」の実施について賛否が分かれて医療が停滞する事例を挙げ、事前に関係者が納得する形で話し合いを持つACPの大切さを伝えた。

「ライフドアすわ」は在宅医療・介護の連携推進、認知症総合支援など4事業を柱に各種研修や医師、看護師、介護福祉士ら医療、介護にかかわる多職種の人材が同じテーブルで意見を交わすセミナーなどを開催している。講演に先立ち、センター長を務める小松郁俊諏訪市医師会長は「包括的な支援体制の構築に向け、行政、民間が共に手を取り合い、支え合う地域づくりが求められる」とあいさつした。

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