振り返る諏訪丸光 入社1期生が同期会

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54年前に諏訪地方の全戸に配り歩いたパンフレットを見ながら話を弾ませる参加者

1965年7月10日、諏訪市のJR上諏訪駅前にオープンした百貨店「諏訪丸光」に1期生として入社した同期会「裾花会」は7、8の両日、50回の節目会を同市の上諏訪温泉しんゆで開いた。同店が開店して54年、閉店して8年を経た今年、かつてのにぎわいを目指して跡地には商業ビル「アーク諏訪」が誕生。参加者は半世紀余にわたる変遷を振り返った。

裾花会は、長野市の長野丸光で入社から約3カ月間研修し、その間、「丸光裾花寮」で過ごした仲間で70年に結成。高校新卒の女性が中心だった。研修後は、「銀座のモードへ0(ゼロ)時間」をキャッチフレーズに、諏訪6市町村全戸を2人一組で訪問、諏訪地方初の本格的な百貨店をPRした。

同店は屋上に観覧車やティーカップなどを設置したプレイランド、後には店内に温泉浴場も整え、諏訪市の「顔」として多くの市民や近隣住民から親しまれ、客層は一時上伊那地方にも及んだ。しかし大型スーパーや量販店が郊外に進出、駅前百貨店を取り巻く環境が大きく様変わりし、2011年2月に閉店した。

節目の同期会には県内外から16人が参集。開店時に配布したパンフレットや本紙の記事、広告、半世紀の同期会記録集など思い出の資料を持ち寄り、当時を懐かしみ旧交を温めた。

富山県高岡市在住で今回幹事長を務めた藤井民子さん(72)は、「山に囲まれた諏訪湖を見た時寂しくて泣けたが、湖南の寮で1部屋4~5人で生活し、すぐ友達が出来た」「ボーナス時には精密会社に勤めていた人たちらが1万円札で買い物をしていた」といい、「2年ほどの勤めだったがたくさんの思い出がある」と振り返る。

閉店まで勤務し最後のお客さんを送り出した諏訪市の青木三郎さん(72)は、「先輩がいないので不安と期待でいっぱいのスタートだったが、仲間と苦楽を共にして発展に努めた。こうした共通の思いが同期会を長続きさせていると思う」と話し、来年の再会を約束していた。

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