岡谷市民病院 免震用ダンパーの交換開始

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岡谷市民病院で免震用オイルダンパーの交換工事を行う作業員ら

油圧機器メーカー・KYBと子会社による免震・制振装置の検査データ改ざん問題で、不正な免震用オイルダンパーが使用されていた岡谷市の岡谷市民病院で適合品への交換工事が始まっている。同社と病院建設を請け負った施工業者が無償で行うもので、病院地下に設置されている8本のオイルダンパー全てを交換する予定。作業が順調に進めば、19日には工事が終了する見通しという。

問題のオイルダンパーは2014年に納入、設置されたもので、地震が起きた際には免震ゴムなどの変形とともに伸縮することで、揺れを抑制する機能がある。データ改ざんをめぐっては昨年12月、KYBの執行役員らが市役所を訪れ、市側に謝罪。全てのオイルダンパーをメーカー側の負担で交換する考えを示し、その後、工事の実施時期を7月とする方針を伝えていた。

病院を運営する岡谷市病院事業によると、工事は5日に着工。新たに製造された適合品のオイルダンパーが7日に搬入され、交換作業が始まっている。9日には作業の一部を報道関係者に公開。新しいオイルダンパーは青色で、長さ3.4メートル、重さ910キロ。作業員が大型のジャッキを使って慎重に作業し、同日までに4本の交換を終えた。

同病院では第三者機関による建物の安全性評価で不適合品が使用されている状況でも「極めてまれに発生する地震動で倒壊はしない」とのお墨付きを得ている。ただ懸案のオイルダンパー問題に解決のめどが立ったことで関係者にも安堵の表情が浮かぶ。酒井吉之事務部長は「不正が明らかになってからおおむね9カ月。これで安心して診療できることをうれしく思う」と話していた。

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