八ケ岳の縄文文化紹介 周辺3館が共同企画展

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縄文時代の物と人の交流が育んだ精神性と文化を紹介する井戸尻考古館

富士見町井戸尻考古館と原村八ケ岳美術館、山梨県北杜市考古資料館の3館が共同で開く企画展「ワンダフルジャーニー・星降る八ヶ岳山麓の縄文世界」が各館で始まった。3市町村を含む中部高地の縄文文化が日本遺産に認定されたことを記念した特別展。黒曜石の流通を通し、人と物の広域的な交流が育んだ各地独自の文化、世界観をそれぞれの切り口で紹介する。11月24日まで。

3市町村でつくる定住自立圏の連携事業。井戸尻考古館では顔料で描いた絵としては国内最古級とされる縄文中期の「人体絵画土器」、文様の原型が富山、石川にあるとされる「神像筒型土器」、町内で出土した富山または新潟産のヒスイなどを展示した。井戸尻遺跡群は当時、「関東、北陸方面との交易の一大中継地点だったのではないか」(同館)と考察し、文化の交流が育んだ井戸尻の人々の芸術性、深い精神世界に光を当てた。

八ケ岳美術館では国史跡阿久遺跡に焦点を当て、中期縄文時代のムラの原型といえる同遺跡の全容を紹介。約1000年の間に生活の場が祭祀の場を有するムラへと変化した様をパネルと出土品で見せる。立石、列石を中核にした直径100メートル超の環状集石群の一部や、黒曜石原産地の星ケ塔遺跡(下諏訪町)で本格的な採石が始まる以前の時代のものとされる黒曜石も展示する。

期間中は都内と名古屋をそれぞれ発着する巡回バスツアーを催し、県外からの誘客も促進。3館を巡って専用台紙にスタンプを集めると記念の缶バッジをプレゼントする。各館では「縄文文化の世界、3市町村の資料考古館を巡る旅を楽しんで」と来館を呼び掛けている。

開館時間は3館とも午前9時~午後5時。井戸尻考古館、北杜市考古資料館は月曜日と祝日の翌日が休館。八ケ岳美術館は無休。

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