三沢区民農園「春蚕の繭」 宮坂製糸所へ納品

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収穫した繭を宮坂製糸所に納める片倉さん(右から2人目)と橋口さん(同4人目)

遊休農地を活用した桑栽培と養蚕に取り組む岡谷市の三沢区民農園(伊藤和好会長)は11日、丹精込めて育てた今年の春蚕の繭42キロを、岡谷蚕糸博物館併設の宮坂製糸所へ納品した。同製糸所は「とても良い出来で大きくて立派」と評価。関係者は市が進める「オール岡谷産シルク製品」のブランド化に向けて、期待を高めている。

同農園の養蚕は、「シルク岡谷」の礎を築いた初代片倉兼太郎の出身地である三沢で養蚕の伝統を継ぎ、岡谷産の繭を特産品づくりにつなげようと、2014年から始まった。養蚕を担当して4年目となる同区の片倉仁さん(58)をはじめ、今年度新たに地域おこし協力隊の橋口とも子さん(53)が加わり、岡谷ブランドの核となる繭の生産に取り組んでいる。

春蚕は、6月11日から同市川岸上の蚕室で約2万匹を飼育。箕輪町の桑園で栽培された桑の葉を餌に育て、同30日から繭になり始めた。

片倉さんは 「生産量を確保しながら良い繭を納めたい」と話し、橋口さんは「信州に来て初めての養蚕で、寒さなど想定外の課題もあったが楽しかった」と振り返った。

繭を受け取った同製糸所の高橋耕一社長(53)は「地元産の繭を地元で糸にして製品に仕上げることで、履歴のはっきりした“純岡谷産”の絹製品としてPRできる」とブランド化に期待を込めた。

今回納品した繭からは7~8キロの糸が取れるという。この糸を使い、岡谷絹工房で手織り絹製品の試作品を作る予定。立ち会った小山町子代表(72)は「岡谷産の繭を使わせてもらうのは楽しみ。いろいろと試したい」と話していた。

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