友好の縄文土器 伊那市が知立市へ貸し出し

LINEで送る
Pocket

知立市に貸し出す伊那市の縄文土器を点検する学芸員(中)ら

伊那市と愛知県知立市との友好都市提携25周年を記念して、企画展「伊那市の縄文土器」が20日から、知立市の歴史民俗資料館で開かれる。昨年9月に県宝指定された3点を含む伊那市内で出土した約5000年前の縄文時代中期の土器39点を貸し出す。信州の特色ある縄文土器を友好都市の市民に見てもらう。

両市が史料を貸し借りするのは初めて。県宝指定を受けた土器のうち、手提げ状の飾りが付いた「釣手土器」のほか、深鉢を展示する。伊那市手良の島崎遺跡で出土した深鉢には力強い唐草模様があり、上伊那地方の特徴を最もよく表している。知立市の遺跡で出土した土器にも影響が見られるという。 

12日は伊那市創造館で運搬作業があり、知立市歴史民俗資料館学芸員の近藤真規さん(48)らが訪れて土器の状態を点検。専門業者が1点ずつ丁寧に梱包して運び出した。

近藤さんは、併せて展示する数少ない知立市の土器について、「模様や形から伊那谷をはじめ信州の影響を受けていると考えられており、見比べることができる。思いをはせて、両市の交流が深まれば」と期待した。

伊那市内に知立市野外センターが建設されたのをきっかけに、両市は1994年11月に友好都市提携を締結している。

展示は9月8日まで。関連イベントとして、8月4日に併設する知立市図書館で、伊那市創造館学芸員の濱慎一さんが「伊那市の縄文遺跡について」と題して講演する。問い合わせは同資料館(0566・83・1133)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP