戦争の凄惨さ語り継ぐ 山口さんと紫芝さん

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研究の結果を発表する山口樹稀さん(左)と紫芝真さん

大戦末期に伊那谷で秘密兵器を開発、製造した旧日本陸軍登戸研究所を調べた駒ケ根市の赤穂高校平和ゼミナールを、昨年約30年ぶりに復活させた同校定時制4年の山口樹稀さん(21)=南箕輪村=と紫芝真さん(18)=同市=が13日、研究の成果を披露する発表会を同市と宮田村の飲食店で開いた。2会場合わせて約50人が参加。全国各地の戦争遺跡や資料館を精力的に訪ねて学んだ2人の研究に聞き入った。

発表会のテーマは「陸軍登戸研究所」と「沖縄戦と基地問題」の2題。当時、現在の駒ケ根市中沢に疎開し、缶詰型爆弾などを製造した研究所の実態をはじめ、昨年末に沖縄県で開いた高校生平和集会に参加し、現地の人から直接聞いた基地問題について詳しく説明した。2人は「戦争の凄惨さを風化させず戦争の実態を語り継ぐため、今後も活動を続けたい」と述べた。

山口さんと紫芝さんは昨年、自らを「戦争体験者の生の声を聞ける最後の世代」と位置付け、1989年に発足し、一定の研究成果を残した後、途絶えていた平和ゼミの活動を復活させた。2人とも来春の卒業を控え、受験や就職活動に入るため、今回最後の発表会として企画した。20日午前10時から同市のおもしろかっぱ館でも同様の発表会(無料)を計画している。

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