信州もみじ湖発電所が起工 21年度中に供用

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「信州もみじ湖発電所」の名称が採用され表彰を受ける根橋さん(右)

県企業局は18日、県建設部管理のダムを活用して新たに行う水力発電事業の一つで、箕輪ダム(箕輪町)に建設する「信州もみじ湖発電所」の起工式を現地で行った。既存ダムの有効活用で、自然エネルギーの普及拡大を図る。2021年度中の完成、供用開始を目指して工事を進めていく。

昨年10月には横川ダム(辰野町)で「横川蛇石発電所」が起工。箕輪ダムと並行して片桐ダム(松川町)でも事業着手し、南信地方の県営ダム3カ所で新たな水力発電所が将来、稼働する。

県企業局によると、信州もみじ湖発電所は、箕輪ダムの放流水(未利用水)および最大有効落差約52メートルを活用。最大出力は199キロワットで、年間発電量は約310世帯分の消費電力に相当する約110万キロワット時を見込む。

ダム直下で放流水を利用するため、農業用水や水道用水、ダム下流の水量には影響はない。発電所建屋の屋根や外壁は周辺の自然環境に調和させるほか、箕輪ダム管理棟近くには発電所内部の状況や発電量が表示できる見学者用案内板も設置する。総事業費は約4億円。

式には県や県議会、町、地元の長岡・南小河内・北小河内の関係者、施工業者ら約40人が出席。県企業局の小林透公営企業管理者は「美和ダム建設から60年余を経て、電気事業を取り巻く環境も大きく変わった」と時代の変化や県企業局の役割、安定的なエネルギー供給の大切さなどに触れ、工事の無事を祈った。

発電所の名称は昨年、同町の箕輪東小学校児童から募集。応募のあった98件49作品から「箕輪ダムの愛称・もみじ湖に信州を加えた」とする現箕輪中学校1年、根橋諒介さんの作品を選んだ。式典の席上、発電所に取り付けるプレートを披露し、根橋さんを表彰した。

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