2019年07月23日付

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3人に1人が経験済み?。幸運な体験であれば言うことなしだが、実はパワーハラスメント(パワハラ)を受けた割合だ。ここ数年、盛んに問題視されながら一向に減る気配がないどころか、統計的には増えているらしい。行為が行為だけに、そんなに人の心は荒んでいるのだろうかと、不安が募る▼すっかり耳になじんだ感のあるパワハラ。職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与え、職場環境を悪化させる行為を指す。その行為類型は暴行・傷害、脅迫、侮辱、名誉棄損、仲間はずしなど多岐にわたる▼厚生労働省の2016年度実態調査によると過去3年でパワハラを受けたまたは見た、相談を受けた―という人の割合は32・5%。12年度調査に比べ7・5ポイント増加した。同省による今年6月発表の18年度労働相談内容でもいじめ・嫌がらせが8万2797件とパワハラ案件が最多だった▼専門家によれば、パワハラする人には共通する特徴があるという。独裁者、天狗、気分屋の3タイプがあり、いずれも自分がパワハラをしている自覚はなく、反省もないという▼当事者自身の自覚の無さもだが、企業に自覚がない場合はさらに深刻だ。外部にその体質が漏れ出れば、経営にも影響する。個人・団体を問わず、他人事とは捉えず、当事者意識を持つところから、パワハラ撲滅への道筋は始まる。

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