ライチョウ剥製 23日から宮田村役場で公開

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宮田小学校の児童に披露されたニホンライチョウの剥製

宮田村宮田小学校が所蔵し、中央アルプスで絶滅前に捕獲されたとされるニホンライチョウの剥製が23日から、村役場で一般公開される。22日は同校で全校児童約530人に披露。小澤徳夫校長が、環境省の調査を終えて戻ってきた剥製を見せながら、中アで進められている環境省の生息地復活を目指す事業に触れて「いつの日にかライチョウが西駒ケ岳に復活することを願っている」と語った。

小澤校長は終業式の校長講話で、白い冬毛に包まれた雄の剥製を見せた。絶滅の恐れがあるライチョウは高山帯の限られた地域に生息するとし、「目の前にそびえる西駒ケ岳にも住んでいた」と説明した。

中アでは50年ほど前に絶滅したとされてきたが、昨年7月にライチョウの雌1羽を発見。「これをきっかけに貴重なライチョウを西駒に復活させようと(事業が)動き出した」と話した。ライチョウは生息地域によって遺伝子が異なるとし、「50年前と同じように復活させなければ意味がない」と、かつて中アで生息していたライチョウの遺伝子を調べる上で、剥製が役立ったと語った。

剥製は土台のラベルに「産地 西駒岳」と記され、1921、22(大正10、11)年に採取されたとみられる。環境省の調査で北アなどの山域に生息するライチョウの遺伝子に近いと判明したことで「復活作戦に弾みがついた」と事業経過を語った。

前身の宮田尋常高等小学校は22年3月に全焼し、当時の村民や村の出身者による寄付金を活用し、授業備品の一つとしてライチョウの剥製を購入した。「この剥製には、宮田小学校の復興を願う多くの人たちの熱い思いが込められている。そんな思いも感じて」と呼び掛けた。

6年生は村教育委員会担当者の説明を聞き、剥製を間近で観察。「小さくて、白い毛がきれい。中央アルプスにライチョウが増えたらうれしい」と藤川早織さん(11)。星野水澪さん(11)は「自分の学校でライチョウの剥製が見つかって誇りに思う。大切にしていきたい」と話した。

一般公開セレモニーは23日午後1時30分から。9月30日まで公開する。

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