上農高花市今年で幕 「感謝の盆花」準備着々

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代々使っている看板を手に、最後の「花市」を成功させたいと意欲を見せる上農高の農業クラブの役員ら

「盆花は上農から」といわれるほど親しまれてきた上伊那農業高校(南箕輪村)の花市が、第67回の今年で幕を下ろす。学科改編により来年度から全学年が新4学科8コースのカリキュラムに切り替わることもあり、地域との関わりを別の形で展開する。花市は今年も8月12日の開催で、生徒らは「長い間応援してくれた地域の人たちへの感謝の気持ちを花束で伝えよう」と農業クラブを中心に準備を始めている。

花市は1953年7月、当時の校長が全校朝礼で「盆に花市でも開いて地域への感謝の気持ちを表したらどうか」と投げ掛け、生徒会と農業クラブが実現に向けて動いた。好評で、地域への奉仕と生徒会活動資金の確保、クラブ員の団結を目的に翌年から本格的に取り組んだ。

当初は山野で採集したキキョウやオミナエシなどに農場で栽培したアスターや菊を加えて束にし、販売した。自然保護の観点から山野からの採集が困難になると、農場での栽培量を増やし、生徒の家庭でも栽培して販売量を確保してきた歴史がある。

農業クラブ会長で3年生の堀田陽生さん(17)は「先輩たちが苦労して続けてきた花市を、私たちの代で終わりにしてしまうのはつらいが、これからコースの特色を生かした新しい地域との関わりが始まる。前向きに考えたい」と話す。

栽培には今年も全校生徒が関わっている。ただ7月の日照不足が生育に影響。アスターは草丈が例年の半分以下で、小菊もつぼみが遅れている状況という。生徒らは「販売用にどれだけの花が確保できるか」と気をもんでいる。

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