2019年7月26日付

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101回を数える全国高校野球選手権の長野大会は飯山高の優勝で幕を下ろした。初の甲子園出場を目指した伊那弥生ケ丘高はあと一歩及ばなかった▼高校野球の主役は選手であることに異論はなかろう。手に汗握る21日の決勝戦を見せてくれた両校の選手に惜しみない拍手を送りたい。守りのミスはあったし、突如制球を乱した投手もいた。でも彼らはまだ10代後半の若者だ。内野スタンドはほぼ満員という大観衆の中。自身の高校時代を思い出せば、身がすくんで体が動かなかったはず▼選手たちは違った。嫌なムードが漂い始めた六回に3点差を追い付いた弥生。追い付かれても踏ん張ってサヨナラ勝ちした飯山。応援を背に力を出し切った姿は、勝った方も負けた方も間違いなく主役だった▼選挙では主役は誰だろうと考えてみた。それは候補という見方もできるかもしれないが、あくまで主役は有権者だと思う。甲子園切符を懸けた決勝戦と同日に投開票された参院選。選挙区の投票率は48・80%と50%に満たなかった。県区は54・29%で5割を超えたものの過去最低となった。主役たちは力を出し切ったといえるのであろうか▼投票しないのは批判からと捉えることもできなくないが、半数の有権者が棄権した事実を候補者がどう受け止めるかは分からない。何より投票という舞台に立つことなく、せっかくの主役の座を放棄するのはもったいない。(手塚洋一)

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