2019年7月29日付

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「アップサイクル」という言葉を聞いた。循環型社会の考え方の一つで、モノの形を変えずに使う「リユース」やモノを原料化した上で再利用する「リサイクル」と違い、モノ本来の特徴を生かして作り直し、付加価値を高めて使うことを指すそうだ▼これもその一つだろう。下諏訪町が老朽化で廃車にする町の中型バスを改修し、町立図書館の前に据え付ける計画を進める。館を訪れる子どもたちの飲食や学習、交流スペースとして使う狙い。「こども未来バスプロジェクト」と呼ぶ▼子どもたちが自ら計画を練り、できる改修は自分でやるのが特徴だ。参加するのは募集に応じた中高生11人。町職員らのバックアップを受けながら改修計画を練る。座席を外して広いスペースを確保する。内外装も図書館施設にふさわしい装飾に。改修のイメージが広がる▼「町の図書館の飲食できるスペースが狭い」という、子どもたちの意見が発端である。町内の中高生が町政へ意見を言う昨年秋の模擬議会「しもすわ未来議会」で改善の要望をしたところ、町側から「引退するバスを活用しては」と提案があった▼図書館というと、私語は慎み、静かに本などを読み、学習を深めるイメージが強い。子どもが仲間と会話を楽しみながら過ごせる場があれば、図書館そのものの魅力も増すはず。「アップサイクル」でバスがどんなスペースになるのか。楽しみになってきた。

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