若者定住「考える場」を 上伊那で移動知事室

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裏山で関係者と意見交換する阿部知事(右)

阿部守一知事が地域に滞在して視察や体験、対話などを行う「しあわせ信州移動知事室」が29日、上伊那地方で2日間の日程で始まった。初日は伊那市高遠第2・第3保育園や県南信工科短期大学校などを訪問。やまほいくの活動フィールドや人材育成の現場を視察した。上伊那の首長や企業の人事担当者との意見交換で知事は、県と地元が協働して、若者の定住・地元就職に向けた効果的な取り組みを考える場を上伊那地域に設ける意向を示した。

「考える場」について、阿部知事は「県、広域連合、市町村、経済団体がそれぞれの立場で若者の定住や雇用促進を進めているが、一緒になって取り組んでいく場をつくりたい。上伊那は取り組みが進んでいる地域」と強調。早急に立ち上げ、効果的な施策などは県の来年度当初予算に反映したいと意欲を示した。

同保育園では、下島直美園長らが、園児たちの遊びや生活の場になっている裏山に知事を案内した。県森林づくり県民税(森林税)を活用して昨年度、危険木の処理などを行ったと報告。より安全な環境になったばかりでなく「地域の人たちが裏山に関心を持つようになった」と、住民と裏山の距離が近づいたことも成果として挙げた。

園児の交通安全も意見交換のテーマとし、園近くの国道152号を管理する県伊那建設事務所からは、杖突峠側に減速を促す路面標示の新設を検討していると伝えられた。

県南信工科短期大学校(南箕輪村)では、大石修治校長や学生、支援組織「南信工科短大振興会」の関係者らと意見交換。同窓会設立のアイデアが出されると、知事は「学生たちにとって、卒業後のつながりが地元で学ぶことのメリットになる。我々も考えていきたい」と応じた。志願者増に向けて「注目を集めそうなクラブ活動や授業を取り入れては」との提案も受けた。

上伊那での移動知事室は2015年1月以来2回目。30日は南部を中心に視察や意見交換を行う。

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