2019年8月4日付

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猛暑の到来とともに地域の夏祭りは真っ盛り。各地で地域色豊かな催しが繰り広げられている。技術発展や人口減少など社会は大きく変わっても、かつてと変わらない風景がある▼7月半ばにあった諏訪市角間町の角間天神社の夏祭りにおじゃました。金魚すくいがあったり、子ども相撲があったり。たこ焼きやかき氷など飲食の屋台も並び、子どもたちを中心に多くの人でにぎわった▼東京などに出ても、祭りの日には戻って顔を出す地元出身者もいると聞き、驚いた。角間町は約60世帯と決して大きくない。区内は子どもが少なく、昨年から住民の依頼を受けて地元中学校の生徒有志が灯籠に絵を描いている。地域の内外を巻き込んで活気を呼び込んでいる▼聞けば、名物の食べ物があるという。住民が朝早くから仕込む当日限定の「天神らーめん」。大鍋で作った1杯200円のしょうゆラーメンは行列ができる人気ぶり。隣の区から訪れた小学生は「普通のラーメンよりうまい」とモリモリ味わっていた。菅原道真公にあやかり食べて勉強ができるようになることにも期待して。鶏がらなどで取ったスープには別の隠し味がありそうだ▼地域の祭りの原点を見た思いがした。少子化が進む中で、存続に向けてさまざまな工夫を凝らす地域もあるだろう。インターネット全盛の時代に手作り感あふれる祭りは、子どもたちの心に思い出として刻まれる。 

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