神社つないで「さんよりこより」 伊那

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七夕飾りを手にして疫病神役の大人2人に駆け寄る子どもたち=美篶川手地区

伊那市の三峰川を挟んだ二つの神社をつないで行う月遅れの七夕の伝統行事「さんよりこより」=市無形民俗文化財=が7日、同市美篶の川手地区と富県桜井の天伯社であった。子どもたちが洪水を引き起こす疫病神役の大人を七夕飾りでたたいて追い払うなどして、地域の安全や無病息災を願った。

川手の天伯社には大勢の小学生と近くの保育園児が集まった。疫病神に扮した2人が太鼓を打ち鳴らす中、「さんよりこより(さあ、寄ってこいよ)」と唱えながら周回。笛の合図で駆け寄り、カラフルな短冊が付いた七夕飾りでめった打ちにした。

攻撃を浴びた2人は「参りました」と退散。その後、大人たちがみこしを担ぎ、三峰川を渡って富県桜井へ。疫病神が登場すると、地元の小学生約20人が同じように七夕飾りでたたいた。

もともと高遠町藤沢にまつられていたが、600年ほど前の大洪水で桜井に漂着。さらに川手へと流れ着いたことが縁で、両地区に天伯社が設けられた。毎年8月7日には川の平穏を願いながら、「天の川」に見立てた三峰川をみこしで渡る神事が行われるようになったとされる。

川手地区で美篶小6年の渋谷一貴君(12)は「6年生の今年で最後になる。鬼を追い払おうと、思い切りたたきました」。桜井で富県小6年の中尾鞠花さん(11)は「今度の剣道の大会で一本を取れるようにと、短冊に願い事を書きました。願いがかなえばうれしい」と話した。

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