登戸研究所の調査資料公開 宮田村図書館

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登戸研究所の疎開や松代大本営移転計画などについて紹介している展示

宮田村図書館は、平和学習企画展示として、太平洋戦争末期に伊那谷などに疎開した旧日本陸軍機密機関「登戸研究所」に関わる調査のまとめを同館で展示している。陸軍が松代大本営を中心に長野・群馬県地域に登戸研究所や陸軍中野学校などを結集させ、本土決戦に向けて準備してきた実態と、疎開してきた登戸研究所の役割の変化について紹介している。20日まで。

展示では、上伊那地方の住民有志らでつくる「登戸研究所調査研究会」が明治大学平和教育登戸研究所資料館から借りた資料と、研究会に所属する村教育委員の伊藤一幸さん(70)の調査などを並べている。同資料館の資料には、戦況の悪化に伴い進められた松代大本営移転計画のほか、登戸研究所が宮田村の真慶寺に本部を置き、秘密戦研究を続ける一方、兵器工場としての機能を拡大していった様子などがまとめられている。

「もう少し戦争が長引けば伊那谷中、長野県中で火の海になるところだったかもしれない」と伊藤さん。「登戸研究所は公にしてはいけない機密組織で、(関係者らは)口をつぐんできた。明らかにできるようになった今、次世代にこういうことがあったのだと知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

同研究会は12日午後1時30分から、シンポジウム「大本営移転計画(本土決戦準備)と登戸研究所の疎開」を村民会館で行う。入場無料。

村図書館は展示に合わせ、村公民館が7月に行った平和学習講演会の資料や戦争と平和に関する児童書、絵本などをそろえている。

問い合わせは同館(電話0265・85・2314)へ。

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