四賀ソーラー計画地内 「諏訪マス」の産卵地

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諏訪マスの産卵地への影響を懸念し、四賀ソーラー事業の計画変更を訴える小松さん

「諏訪市四賀のソーラー事業が進むと、諏訪地域でのみ生息、生育、繁殖する固有亜種の降湖型サツキマス『諏訪マス』や在来原種とされるアマゴ『信州縄文アマゴ』が絶滅しかねない」-。諏訪マスを後世に残そうと活動しているグループ「諏訪マスプロジェクト」の小松厚さん(38)と中村俊信さん(52)が7日、小松さんが経営する同市渋崎の釣具店で会見を開き、霧ケ峰直下で計画されている大規模太陽光発電施設の整備方針の変更を訴えた。

「諏訪マス」と「縄文アマゴ」は遺伝子分析により、遺伝的な共通性が確認されているという。川にとどまったアマゴが「縄文アマゴ」、諏訪湖に下って成長した後に遡上するサツキマス「諏訪マス」。サツキマスは海水耐性を持つ体になって海まで下って成長した後、生まれた川に帰る降海型が一般的で、天然分布の降湖型は諏訪マスのみという。

諏訪マス、縄文アマゴの主な産卵地は希少種を守る観点からこれまでほとんど明らかにされなかった。大規模太陽光発電施設「四賀ソーラー事業」(仮称)の計画地内に最重要の産卵地があることから、対象となる河川を明らかにした上で開発を取りやめるよう求めることにした。県や四賀ソーラー事業を計画するLooop長野支店などに、「固有亜種のサツキマス(降湖型)の絶滅回避に向けて配慮してほしい。死滅してからでは取り返しがつかない」旨の訴えを盛り込んだ意見書と保全のための対策をまとめた提案書を5日付で提出した。

小松さんは「地域の固有種はふるさとの誇り。産卵地を明らかにするのは覚悟がいることだったが、その地域にいるべき魚がいられる環境は何が何でも守り、後世に残していかなければならない」と述べた。諏訪マスは体長40センチ以上、体重1キロを超える場合もあり、釣り愛好者の間でも人気が高い。海水耐性の体のまま諏訪湖で成長するなど珍しい特徴がある。中村さんは「遺伝的な純血性が失われてしまうと、それは絶滅を意味する。これまでの調査データを正しく評価し、取るべき対策を取るべきだ」と語った。

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