ロープウエーで中ア千畳敷 8割が日帰り登山

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ロープウエーを利用して中央アルプス千畳敷を訪れる人のうち、登山者と観光客の割合はおよそ4対6で、登山者の約半数が登山経験5年以下、約8割が日帰り登山を行っていることが、駒ケ根市の調査で明らかになった。

調査は中アや千畳敷の利用実態の把握や、今後の整備計画、普及啓発計画の策定に向けた基礎資料づくりを目的に一昨年度から昨年度にかけて実施。登山道の八丁坂や極楽平での自動カメラによる撮影や、ロープウエーの利用者を対象にしたアンケート調査を行った。

調査結果によると、ロープウエーで千畳敷を訪れた人のうち、登山道を利用した人の割合は推定で43・8%。遊歩道エリアのみの利用は同56・2%。登山道の利用は主峰駒ケ岳へのメインルートとなる八丁坂がほとんどで、極楽平を訪れたのは八丁坂の1割弱だった。

千畳敷を訪れた登山者、観光客ともに90%以上が県外客で、登山者は53%、観光客は69%が初めての来訪。登山経験は16%が1年未満、35%が5年以下で、「初めて」は3%だった。

滞在時間は登山者が「4~6時間」が46%、「6時間以上」が24%で、82%が日帰り。60%が駒ケ岳までを往復していた。観光客は「2~3時間」が60%。61%が千畳敷内の遊歩道を周回していた。

軽装の観光客とみられる人の登山道への入り込みは約3%。知識やマナーでは、千畳敷を県天然記念物と認識している人は55%、登山計画書の未提出が30%、登山道外への侵入を防ぐグリーンロープの意味を知らない人は約20%いた。

県の統計によると、中ア駒ケ岳を訪れる利用者数は2017年度で約23万人。市観光推進課は「遭難対策や自然保護対策などはこれまでイメージで行っていた部分があるが、初めての実態調査でデータが明確になったことは有意義」と強調。「初心者に基本的なマナーを知ってもらう場にするなど、ターゲットを絞った啓発活動や環境整備を進めたい」としている。

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