祖父母が学芸員に 孫に昭和の暮らし伝える

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祖父母から孫に昭和の暮らしを語り伝えてもらおうと行っている特別企画

富士見町歴史民俗資料館と井戸尻考古館は31日まで、祖父母と孫やひ孫を含むグループ全員の入館料を無料にする企画「夏休み、集まれおじいちゃん・おばあちゃん学芸員」を行っている。展示している昭和の生活や仕事の道具などを使った経験のある人が高齢化で少なくなりつつある中、どう使ったかや当時の暮らしを孫や子に語り伝えてもらおうという狙いだ。

「古い道具の使い方など学芸員でも知らないことが多い。子どもたちが実物を見ながら実体験を聞く機会をつくりたい」と夏休みに合わせて行い6年目になる。同町乙事の五味靖弘さん(78)は夏休みで遊びに来た孫の小学5年生、塩川葵生さん=松本市=と来館。「懐かしいなー」と展示を眺め、馬や牛が引いた代掻(しろかき)車、養蚕道具、弁当箱のめんぱについて「子どもの頃、家には馬屋があって一緒に生活していた。蚕は収入減だったので大事にされた。めんぱは木でできているのでご飯が冷めにくかったよ」などと葵生さんに話した。葵生さんは「初めて見るものばかりで楽しかった」と話していた。

同資料館によると、お年寄りが生き生きとした表情で思い出を語ったり、家族が祖父母の若かりし頃の暮らしぶりを聞いて会話を交わす光景も見られるという。

昨年はこの企画を利用し祖父母や孫、子ら合わせて142人が入館したという。問い合わせは同資料館(電話0266・65・3572)へ。

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