家を十文字縛り 縄の聖地「諏訪」で現代アート

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縄で建物を十文字に縛る現代アート「家縛りプロジェクト」の制作作業が24~26日に茅野市と下諏訪町の計3カ所、今秋には諏訪清陵高校で開かれる。プロジェクト事務局(千葉県市川市)によると、諏訪地方を「縄の聖地」と位置付けて特に力を入れる考え。縄で縛った作品の記録は来年1~2月に都内で開く展覧会で発表する。制作作業への参加を呼び掛けている。

事務局によると、家を縛る作品づくりは、現代美術家の松本春崇さんが手掛けている。2010年7月に神奈川県鎌倉市で1作目の作業が行われた。以来、関東近郊を中心に国内外で住宅やビルなどを縄で縛り、制作過程や完成時の様子などを記録している。これまでに48作を実現させた。長野県内では松本市で実施したほか、7月下旬には茅野市内の工房やギャラリーを縄で縛った。

同事務局の角田良江さん(62)=千葉県市川市=によると、「縄の聖地」に位置付ける諏訪地方でも特に8月26日に「家縛り」を行う中ツ原縄文公園(茅野市)での活動に思いを寄せる。同公園は2000年8月に国宝土偶「仮面の女神」(14年8月指定)が出土した場所。角田さんは「縄文時代に多くの人が住み、縄文の文化を育んだ諏訪では、世界的に評価の高い国宝土偶や縄文土器が多数出土しており、まさに縄の聖地」と語る。氏子が縄をなって綱を作り、御柱を引く文化や諏訪大社に奉納されているしめ縄に敬意を示す。

26日に同公園で行う家縛りは午後1時にスタートし、午後2時30分ごろに完成する予定で、9月1日まで展示した後、縄を解く。このほか、24日には下諏訪町御田町の古道具屋「ninjinsan(にんじんさん)」で午後1時から、25日には同町湯田町のカフェ「タロウ珈琲(コーヒー)弐(に)号店」で午後1時30分から、参加者と共にそれぞれの店を縛り、いずれも9月7日まで展示する。

8月31日午後2時からは「ひも縛りの精霊と家縛りプロジェクト」と題したシンポジウムを茅野市の茅野市民館で開く。諏訪清陵高校は9月または10月を予定している。問い合わせは角田さん(電話080・6584・1257)へ。

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