東西春近綱引き合戦 春富中3年生が夏フェス

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楽しそうに綱を引く東春近の3年生女子(写真左)と、殿島橋の上で力いっぱい綱を引く西春近の3年生男子(写真右)。掛け声と歓声が響き渡った

伊那市春富中学校の3年生は17日、東春近と西春近をつなぐ天竜川・殿島橋で「夏フェス」を行った。2005年夏まで開かれていた春近どんぴちゃ祭りを継承し、名物だった橋の上での東西対抗綱引き合戦が14年ぶりに復活。両地区の中学生や住民が白熱した戦いを繰り広げた。各クラスが運営する飲食や体験ブースも並び、橋の上が笑顔や歓声であふれた。

綱引きは3番勝負で3年生の女子が先陣を切った。地区の境界線をかけた、かつての陣取り合戦と同じように、居住する地区側に立って綱を引き合った。西が先勝したものの、続く3年男子は東に軍配が上がり、勝負の行方は住民同士の最終戦へ。西が勝ち越しを決め、万歳三唱をして喜びを表した。

西春近北小学校の6年生は勇壮な太鼓演奏を、東春近・下殿島区の保存会は地域に伝わる土蔵獅子舞を披露。生徒たちは地元産の野菜や花、綿あめなどを販売した。西春近の「鈴平」も自慢の五平餅を販売し、「どんぴちゃ祭りの懐かしい思い出がよみがえってきた。中学生たちに感謝したい」と話した。

どんぴちゃ祭りは、両地区の住民の交流の場として親しまれていたが、2006年7月の豪雨災害で旧殿島橋が崩れたため中止になった。3年生たちは地域の歴史を学ぶ中でかつての祭りを知り、「復活させて活気ある地域にしたい」と準備を進めてきた。

「夏フェス」副実行委員長の田中海羽さん(15)は「東西春近を結び、私たちも通学で利用する殿島橋。誇れる場所にしたい」。実行委員長の吉田響一朗さん(14)は「地域の皆さんの笑顔が見られてうれしい限りです。地域が活気づいた」と語り、「春富中と地域がより深い絆で結ばれた。フェスをつないでいっていただければ」と願いを込めていた。

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