藤森建築を観光資源に プレミアムガイド反響

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地域の観光資源として活用される藤森建築。右が高過庵、左が低過庵

茅野市の一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構は、東京大名誉教授で建築家の藤森照信さんが出身地の同市高部に建てた「高過庵」などの建築物を地域の観光資源として活用する。新たな旅行商品「フジモリ茶室プレミアムガイド」の販売を今月9日から始めたところ、早速国内から4件、11人分の問い合わせがあり反響を呼んでいる。

藤森さんは1946年生まれ。91年に処女作「神長官守矢史料館」(茅野市高部)を発表。その後、木の上に建てられた「高過庵」(2004年)、ワイヤーで吊り下げられた宙に浮く「空飛ぶ泥舟」(11年)、半分土に埋まった屋根がスライドして開く「低過庵」(17年)といった独創的な三つの茶室を、同館近くに建築した。

茶室は一般公開されておらず茅野市民館主催のイベントなどを除いて内部に入ることはできないが、奇想天外な作品を一目見ようと訪れるファンや建築関係者は後を絶たないのが現状だ。同機構は藤森さんの許可を得て、周辺住民に迷惑を掛けないことを条件に、少人数で内部を見学するプログラムを造成した。

ガイドの行程は、諏訪大社上社前宮と神長官守矢史料館を訪れた後、三つの茶室の内部を見学する。低過庵では地元住民が着物姿で抹茶を提供し、建築物の解説や案内役を同機構スタッフが担う。所要時間は約3時間という。

実施期間は4~11月で、実施日時を指定せず予約が入った時点で可否を判断する。参加はグループ単位で定員は8人(最少催行2人)。料金は参加者が3人以上だと1人7500円、2人の場合は1万円。神長官守矢史料館は入館料が別途必要になる。

同機構では藤森建築をインバウンドの目玉の一つにしたい考え。21日に現地を訪れた観光客の田中靖敏さん(58)は、高過庵を見上げて「駐在先の中国北京の知人に勧められて初めて来ました。インスタ映えしますね」と笑顔。1級建築士の岩月厚司さん(52)=愛知県豊橋市=は「自然と一体となった建築というより生えている。芸術作品ですね」と話していた。

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