2019年08月23日付

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常磐自動車道で「あおり運転」をした末、相手の車を運転していた男性を殴ったとして男が逮捕された事件。報道によると、「車をぶつけられたから殴った」と話しているという。自分が蛇行運転を繰り返し、車を止めさせたことがそもそもの原因の追突らしいというのに▼35人が犠牲となった「京都アニメーション」の放火殺人。類いまれなる凶悪犯罪の動機は、容疑者が全身やけどで予断を許さない状態が続くと伝えられ、永久に分からないかもしれないが、身柄を確保された際に容疑者は「小説をパクられた」と話したとのことだ▼どちらもあまりに身勝手で悪意に満ちている。海外に目を向ければ米国では銃の乱射が後を絶たず、アフガニスタンの結婚式場では自爆テロで60人以上が死亡した。こういうことを引き起こす人間が、無論ごくごくわずかであるが現に存在していることに改めて怖さを感じる▼一方で人間の善良さを認識する場面にも出合った。令和の始まりとともに101回の新たな歴史を刻んだ甲子園。準優勝の星稜は3回戦と準々決勝で足や手がつった投手に、相手選手から熱中症対策の錠剤や水分が届けられた▼「敵に塩を送る」の言葉通りの行為。しかしながら、1試合は大接戦を展開しているさなか、もう1試合は大差をつけられている相手。なかなかできることではない。その潔さ、すがすがしさを高校球児に学びたいと思う。

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