ミヤマシジミ舞う学校に 伊那西小3年生飼育

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専用ゲージに入れたミヤマシジミの幼虫を眺める児童

伊那市伊那西小学校の3年生8人が22日、絶滅危惧種のチョウ「ミヤマシジミ」の幼虫を育て始めた。チョウの生息に適した環境づくりに取り組み、小さな命を守り育てる活動の一環。保護に取り組む「伊那ミヤマシジミを守る会」代表の岡村裕さん(78)から幼虫10匹ほどを譲り受け、敷地内の専用ケージにそっと移した。「たくさんのチョウが舞う学校にしよう」と期待を膨らませている。

ミヤマシジミが生息する環境づくりとして、児童は今年4月にチョウが好む食草コマツナギの種をプランターにまいて栽培している。6月には学校近くにある市営霊園の保護地を訪れ、飛び交う姿を観察。広げた羽をじっくり眺め、雄が美しい青色、雌は茶褐色であることを確かめた。食草に産み付けた卵も見つけ、里山にすむ希少な生き物について学びを深めている。

この日、譲り受けた幼虫は緑色で、体長1センチほど。岡村さんはさなぎの色について「初めのうちは緑色だが、途中から雌だけが赤茶色になり、雌雄の区別がつく」と説明。9月中旬ごろには羽化すると話すと、子どもたちから歓声が上がった。

コマツナギの周りを網で囲んだ約1.5平方メートルの専用ケージに加え、幼虫の一部を教室の飼育箱に入れて育ち方を観察する。庭の花壇では、たくさんのチョウが飛来するように願いを込めて、コマツナギの苗木8本を植えた。

岡村さんは「命の不思議さと尊さを知ってもらえたら。時間はかかるが、多くのチョウが見られるような環境をつくってほしい」と話していた。

同校は2018年度に小規模特認校となり、自然科学分野に特化したカリキュラムを展開している。専用ケージは、昨年度にチョウの生態を観察した現4年生から引き継いだ。

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