「伊那市誌」編さんに着手 合併後の歴史追加

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作業のためのスペースが設けられる予定の旧伊那消防署

伊那市は今年度、「伊那市誌」の編さんに着手する。合併前の旧市町村史(誌)に付け加える形で、新たな研究成果や合併後の歴史を盛り込む考えだ。市は市誌編さん委員会を設置するための条例案を9月2日開会の市議会9月定例会に提出するとともに、旧伊那消防署を改修し一部スペースを編さん作業に充てる方針で、市誌編さんに向けて本格的に動き出す。

市教育委員会生涯学習課によると、旧市町村史(誌)は伊那市史の自然編が1981年、現代編が82年、歴史編が84年、高遠町誌の下巻(自然・現代・民俗編)が79年、上巻(歴史編)が83年、人物編が86年、長谷村誌の第1巻(民俗・人物編)が93年、第2巻(自然・現代社会編)が94年、第3巻(歴史編)が97年の発行。その後、3市町村は2006年3月に合併し、新伊那市となった。

同課は「戦後」を一つの目安として編さん作業を進める考え。発行から既に40年が経過している旧市町村史(誌)もあり、この間の移り変わりや合併後の歴史に焦点を当てる。「平成だけでも30年、合併して10年以上が経過している。旧市町村史(誌)の成果の上に、新たな研究成果や歴史を盛り込んでいきたい」(同課)としている。

条例案によると、編さん委員会は市誌の編さん計画、編集、刊行、資料の収集、調査、保存などについて審議する目的で設置。有識者など30人以内で組織する。委員会には部会を設置し、専門分野ごと進める。さらに、収集した資料、写真、動画などをデジタル化して記録保存することも検討する考えだ。

白鳥孝市長は26日の定例記者会見で、市がこれまで取り組んできた「古い地名調査」にも触れながら「地域を見直すきっかけになる」と市誌編さんの意義を強調。「旧市町村史(誌)で抜け落ちていたり、分野によって内容に濃淡があったりする部分を上乗せしていく。時間がかかる作業であり、今から手を付けていきたい」と述べた。

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