気象学者・藤原咲平語る 無藝荘セミナー

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セミナーで藤原咲平について話す牧さん=茅野市の「無藝荘」

茅野市蓼科の小津安二郎記念館「無藝荘」で28日、「無藝荘セミナー」が開かれた。元気象庁高層気象台長の牧広篤さん(69)=東京都=が講演し、諏訪市出身の気象学者、藤原咲平(1884~1950年)について語り、国内外のこれまでの気象研究や成果を解説した。約50人が聞いた。

セミナーは第22回小津安二記念・蓼科高原映画祭(9月21~29日)のプレイベントの一環。演題は「お天気博士・藤原咲平と霧ケ峰」で、日本初のグライダー大会を開催するなど「日本のグライダーの父」ともされる藤原の記念碑は霧ケ峰に建つ。

牧さんは、藤原をお天気博士として有名にした一つが蜃気楼と彩雲を科学的に説明したことと指摘。1941年~47年の中央気象台長時は、大本営が気象事業全体を握り国営化しようとする中、「藤原さんの気迫で戦争時の混乱を乗り越えた」と評価した。

病気を何度も抱えたことから「(藤原は)病弱だった」とする一方「意思の強い人だった」とも。「部下には、温厚で思いやりがあり、けんかはするが、しっかり相手のことを聞いてくれる神様だった」とする半面、「温厚の人―はうそとしているのは(おいの作家)新田次郎」とにこやかに説明、会場を沸かしてもいた。

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