2019年08月30日付

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世界の原生林の3分の1を占め「地球の肺」とも呼ばれるアマゾンの熱帯雨林で火災が続発し、深刻化している。報道によるとブラジルはアマゾンの開墾や開発に積極的で、農地や鉱山を開くため人為的に起こされた疑いがあるものも多いという▼さらに報道から引くと、同国のボルソナロ大統領は「私や政府への反発を招こうとするNGO関係者の仕業とみられる」と決め付けた上、G7で拠出が決まった約21億円の緊急支援に対しては「助けるという大義名分をかざし、アマゾンを植民地や所有者のいない土地のように奪おうとたくらんでいる」と拒否したかと思えば、条件つきで「受け入れる」と表明したという▼強烈な個性を持つ大統領の振る舞いについ注目してしまいがちだが、ブラジル側からすれば、発展しようとする新興国の努力を先進国が環境保護を盾にして妨げているという見方があるのだろう▼環境問題をめぐる先進国と新興国の対立は、これまで何度も繰り返し見られてきた構図だ。例えばブラジルのみならず、中国、インド、南アフリカなどの急速な工業化による温室効果ガスの排出増加も気にかかる▼県が5月に打ち出した「持続可能な社会づくりのための協働に関する長野宣言」では、地域からの取り組みで経済成長と環境改善の両立を目指そうと世界に呼び掛けた。ささやかでも世界の環境問題の解決につながることを期待する。

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