坂本養川の功績確認 滝之湯堰見学会

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滝ノ湯川から堰に水を引き込む「取水口」を見学する参加者=茅野市蓼科

世界かんがい施設遺産に2016年11月に登録された茅野市の滝之湯堰をバスで巡る見学会が8月31日、行われた。市八ケ岳総合博物館が登録を記念して同館で開いている特別展「坂本養川と堰と人々の暮らし」の関連イベントで、同市や岡谷市、下諏訪町などから22人が参加。堰を開削した養川(1736~1809年)の功績を確認し、今でも使われている堰の役割を感じ取った。

滝之湯堰は同市蓼科の滝ノ湯川を水源に、上場沢まで全長13・5キロある。一行は堰の始点となる蓼科グランドホテル滝の湯近くにある滝ノ湯川からの取水口や、渋川の上を渡る「樋」や、終点近くのグリーンヒルズヴィレッジ周辺などを訪ねた。市尖石縄文考古館前の堰脇に建つ養川のブロンズ像も見た。

堰を管理、運用する市滝之湯堰土地改良区の理事長、牛山啓悟さん(68)=南大塩=が講師を務め案内した。

取水口で牛山さんは「(用水を田んぼに引くため)4~9月くらいは水を多く取り入れている」「田んぼが始まる前には堰全体の修繕工事をし、ごみ、石を拾っている」と解説。堰から各集落に分ける「分水口」は「昔から穴の大きさが決まっている」などと解説した。

牛山さんは堰が壊れないよう維持、管理しているとも指摘。ウオーキング仲間と参加した茅野市内の60代の女性は「養川が堰をどんな風に造り、上手に田んぼに水を引いたか見たかった」とし、「(堰の管理など地元の)陰の苦労も知ることができた」と笑顔で話していた。

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