伊那と諏訪つなぐ信玄の狼煙 山梨県で確認も

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高嶋城跡会場では有賀城跡の煙を確認して大熊城跡に合図を送った

戦国時代に武田信玄が情報伝達のために築いたとされる狼煙ルートを再現する「第12回武田信玄狼煙リレー」が8月31日、諏訪地方で行われた。秋晴れの下、下諏訪町の桜ケ城跡からスタートし、諏訪湖周と八ケ岳山麓の城跡など10カ所を経て、終点の富士見町の鼻戸屋狼煙台跡に40分で達した。同日は根羽村―辰野町間のリレーがあり、昨年に続き伊那谷と諏訪が「信玄の狼煙」でつながった。

飯伊と諏訪地方の有志でつくる武田信玄狼煙会が主催した。歴史的文化遺産の城跡の再発見や活用、住民交流が目的。今回の諏訪ルートは、茅野市の上原城跡と鬼場城跡、鼻戸屋が加わり県境まで延びた。各会場では史跡保存会などの関係者や住民ら延べ300人以上が参加。目視で白煙を確認すると葉などを燃やして合図を送った。

諏訪市桜ケ丘の高嶋城跡会場には約30人が参集。山の手の歴史を語り継ぐ会の7人が、市街地越しに同市豊田の有賀城跡の煙を確認すると、地域に植生するコウヤマキやカイヅカイブキの葉に着火。もくもくと上がる白煙で湖南の大熊城跡に合図した。住民20人ほどが見物してイベントを楽しみ、石澤慶价会長は「火種が弱く手こずったが、リレーの一翼を担えた。子どもたちにも参加してもらい文化を引き継ぎたい」と話していた。

富士見の煙は越県した山梨県北杜市中山で確認できた。また、塩尻市2カ所でも狼煙を上げた。2021年の信玄生誕500周年には下伊那から諏訪を経て甲府につなげる計画もある。狼煙会の秋山大一幹事長=諏訪市=は「多くの協力があり、山城の雰囲気や眺めを楽しんでもらえた」と話し、南信と甲州の狼煙リレー実現に手応えを感じていた。

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