初動対応確認 諏訪地方5市町村で総合防災訓練

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防災の日の1日、岡谷市を除く諏訪地方5市町村で総合防災訓練があった。大地震による甚大な被害発生を想定して、避難所の開設や傷病者救助、ライフライン復旧作業などの訓練を実施。関係団体と地域住民が迅速な初動対応を確認し、予想される地震災害に備えた。

諏訪市は湖南小学校を主会場に、消防や医療などの27団体と同校全児童、保護者、地域住民の1200人が参加した。物資運搬や炊き出しなど26種類を実施。6年生約60人が多数傷病者救助や土のう作り、仮設トイレ設置など6訓練を本番さながらに繰り広げ、緊急時の対応や心構えを身に付けた。

湖南地区は「地域とすすめる防災・減災訓練」として実施。各区での避難訓練後に、児童と住民がそのまま集団登校し、市総合訓練と連動させた。1~5年生と住民は、初期消火や緊急電話、心肺蘇生の体験、会場上空のドローン映像で遠隔情報共有システムも見学した。

救出訓練の傷病者役は6年生と保護者の10人が務めた。腕や額に裂傷やあざのメークを施してがれきのそばに座り込み、消防や医師の問い掛けに答え、担架で搬送された。訓練を終え、小松夕珠さんと田村夢さんは「緊張して不安だったが、声を掛けてくれたので落ち着けた。突然大地震が 来たら冷静でいられないと思う」と話し、万が一の時は落ち着き行動する大切さを実感していた。

茅野市の総合防災訓練は、長峰中学校を 主会場に市内各区で行われた。市内で最大震度7の 地震を観測した想定で実施。主会場では地元区民や 防災機関関係者ら約200人が参加。情報伝達や各機関の役割分担などを確認した。

主会場では、災害対策本部を設置し、関係機関との連携や各部署へ指示を行う流れを確認。急性期の医療救護活動や緊急給水、避難所の開設と受け入れ、炊き出しなどの訓練が行われた。

訓練には、陸上自衛隊松本駐屯地の隊員10人も参加し、捜索救助訓練を実演。チェーンソーを使ってがれきを取り除き、被災者(ダミー人形)を救出する一連の動きを披露した。地元区自主防災組織も家屋倒壊を想定した救出訓練を行った。

下諏訪町の訓練は赤砂崎公園で開いた。防災士でつくる防災ネットワークしもすわが「備えてガッテン防災食」と題して小中学生を対象に避難所生活の過ごし方を教えた。

講師の高橋敦子会長は、数滴の水分で使えるおしぼりとアルファー米のおにぎりを配布し、「手で直接触らずにおにぎりを食べて。避難所で食中毒になって入院するケースは多い」と呼び掛けた。

子どもたちは、備蓄食料を調理して食べる体験を通じて避難所生活を想像した。下諏訪社中3年の神名美咲さん(14)は「学んだことが地震に遭ったときに役に立ちそう」と話した。

富士見町では内陸直下型の大地震が発生した想定で、各地区での住民の避難と安否確認、災害対策本部の機能の強化、避難所運営などの訓練が行われた。

災害対策本部は町理事者と課長、消防団、警察などで組織。機能の強化訓練ではさまざまな災害時対応を想定して検討した。避難所運営訓練は模擬体験をするゲームを使って町の担当部署が実施。消防団員は実地の救助訓練を第二体育館駐車場で行い、バールや角材を使って重量物を持ち上げる技術を習得した。富士見、池袋、平岡では赤十字奉仕団や町水道事業協同組合の協力で炊き出し訓練も行った。(保延悟)

原村の総合防災訓練は震度6強の揺れが観測され家屋の倒壊や土砂崩れなどが発生したとの想定で村役場を主会場に実施。村職員や消防署員、消防団員、区長ら約100人が参加。村地域防災計画に基づいた各種訓練を行った。

4年に1度の総合訓練で今回は主に職員対応を訓練。警戒本部および災害対策本部の設置、通信、屋内消火栓を使った放水、土のう造り、救命救急などの訓練を行った。全職員対象の「目黒巻き」講習も実施。五味武雄村長は「実際の災害時、職員個々にどう動くかが重要。日ごろから常に考えておいてもらいたい」と話していた。

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