2019年09月03日付

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「男が一度始めたからには簡単にはやめない」と言っておきながら今年1月、四十数年続けたたばこをやめた。よく聞く「もだえるような苦しみ」もなく、自分でも信じられないほどスムーズに「手を切った」感じだ。世の中が受動喫煙防止に向け大きく動こうとしているタイミング。これも何かの縁だろうか▼今年7月から、健康増進法の一部を改正する法律の一部施行で学校や病院、児童福祉施設、行政機関の庁舎など、原則として敷地内が禁煙になった。学校や保育園は以前から「吸ってはいけない場所」の認識があったものの、これまでの「マナー」が「ルール」へと強化された形だ▼法の改正は、望まない受動喫煙で困っている人、実際に健康被害を被った人などをなくす狙いがあるという。来年4月からは同法が全面施行され、飲食店や事業所、交通機関など禁煙範囲はさらに広がり、愛煙家の肩身はますます狭くなる▼かつては職場や家庭、飲み会の席、スポーツ観戦会場、人通りの多い街中など至る所が喫煙所だった。愛煙家にとっての常識は、吸わない人にとっての非常識だったと、いまさらながらに心が痛む▼本来はマナーの問題であるにもかかわらず、法の整備で受動喫煙を防ぐ環境は整い始めた。一方で、いまだに道路や河川、森林などへの吸い殻のポイ捨ては著しい。吸い方だけでなく、後始末にまで、法の強化が必要なのだろうか。

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