骨髄バンク県内推進へ 21日全国大会

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ポスターを手に骨髄バンク推進全国大会への参加を呼び掛ける元患者の笠原千夏子さん

県内では人口に対する「骨髄バンク」のドナー登録者の割合が低迷している。競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表したことや、制度の周知を担う県内の説明員らの活動によって増加傾向だが、対象人口1000人当たりの登録者は7月末時点で5・49人と47都道府県で最低だ。そうした中で21日に日本骨髄バンク主催の「骨髄バンク推進全国大会」が長野市内で開かれる。講演者などとして元白血病患者の笠原千夏子さん(45)=諏訪市中洲=や、諏訪市の金子ゆかり市長も参加して全国ワーストから脱するための意見を出し合う。

骨髄バンクは、白血病など血液の病気で骨髄移植などを希望する患者のためにドナー(提供者)をあっせんする仕組み。公益財団法人日本骨髄バンク(東京)によると、県内ドナーの新規登録者は2016年の284人から18年には533人に増え、19年は7月末までに623人が登録して既に18年実績を上回った。池江選手の公表があった2月は204人の登録があったという。それでも、対象人口で換算すると全国平均の9・15人を下回り、全国1位の沖縄県の37・65人とは大きな差があるのが実状だ。

ただ、徐々に登録が増える要因には、周知などを担う説明員が県内でも増え、笠原さんが15年に立ち上げた説明員の団体「骨髄バンク長野ひまわりの会」が活動の幅を広げていることが挙げられるという。同会による働き掛けなどもあって、諏訪市や県など複数の自治会が今年度からドナーなどへの助成制度を設けた。同法人はこうした動きに着目し、よりドナーが増えればと年1回開く全国大会を初めて県内で企画した。

大会は21日午後1時30分から、長野市のJA長野県ビル・アクティーホールで開く。テーマは「全国ワーストからの脱出作戦会議!」。同法人の担当者は「登録者数が低迷していた長野県で新たな動きが生まれている。さらに発展的なものとするための前向きな会議となれば」として、一般の人を含めて広く参加を呼び掛けている。

大会ではまず講演会を行い、移植経験者の笠原さんや、白血病などに詳しい血液内科医による医療講演がある。その後のシンポジウムでは、笠原さんのほか、助成制度を設ける自治体代表として金子市長、骨髄提供の経験がある俳優の木下ほうかさんらが討論する。

入場無料で、参加申し込み不要。問い合わせは同法人(電話03・5280・1789)へ。

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