2019年09月06日付

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ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会が間もなく開幕する。世界一を懸けた20チームの激突。第9回となる4年に1度の祭典は、どんなドラマを生むだろう▼8月に日本代表メンバーが発表されたことを伝える報道で、ラグビーの代表資格は国籍を条件としないと知った。外国籍であっても、その国・地域に3年以上継続して居住するなどの条件を満たせば資格を得られるのだという▼前回W杯で日本代表の顔触れに多少の違和感を持った記憶があるが、合点がいった。無知ぶりに恥じ入り、驚くとともに、痛快ともいえる気分になった。格闘技を除く多くのスポーツは故意に相手に触れれば反則なのに、ラグビーは体と体のぶつかり合いの競技。だからこそかえって、浅薄な考えながら、国籍を超えた信頼関係や結束が物を言うということなのだろうか▼国籍や人種とは何なのかを改めて考えさせられた。人種や性別、年齢などの多様性を受容し、幅広く人材を活用しようというダイバーシティーの必要性がいわれる。ラグビーの規定を適用するなら、ある程度の期間を日本で暮らす人々は誰しも日本代表メンバーだ▼今後、受け入れ拡大が予想される外国人労働者との向き合い方も課題となる。ラグビー日本代表のリーチ主将の言葉が印象的だ。「(このチームは)いろいろな背景を持った選手が、お互いに学べる。日本の未来を先取りしている」-。

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