「ナノバブル」手法検証 諏訪湖貧酸素対策で

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ナノバブル発生装置を設置している諏訪湖上の台船

県は、諏訪湖の底層で水中に溶けた酸素量が極端に低下する貧酸素状態や底質の改善策として、超微細気泡「ナノバブル」の酸素を溶かした水を諏訪湖底に送る手法の有効性を検証している。湖上の台船に設置したナノバブル発生装置の効果測定を6日まで行った後、得られたデータを分析し、専門家の知見を踏まえた上で諏訪湖の現状に対する改善効果の程度を調べる。

8月21日から諏訪市豊田沖約1キロの地点に留めた台船上に装置を1台設置し、稼働させてきた。同地点の水深は約5.5メートル。湖底付近からくみ上げた水に酸素発生機からの酸素をナノバブルにして溶かし、水深約5メートルの地点から噴き出させる仕組みで貧酸素状態の層に酸素を含んだ水を供給。底質の改善効果も調べた。動力源を確保するため、発電機を持ち込んだ。ナノバブルの酸素を含んだ水は水中にとどまりやすいという。

設置期間中は各種測定器でデータを蓄積したほか、調査員らが台船の上で測定を行った。測定項目は水質が底層の溶存酸素量や水の汚れを示す代表的な指標の一つのCOD(化学的酸素要求量)などで、底質が酸素消費速度など。ナノバブル発生装置の稼働によって底泥が巻き上げられた後の湖底面の変化も観測した。5日は研究員らが水質調査を行い、実際に水中に潜って底層の湖水や湖底の泥などを回収した。

今後は検討会を開き、調査結果を有識者に示して検証を深める。文献を基に機械を使って湖底に直接空気を送り込んだり、表層と底層の水をかき混ぜたり、高濃度酸素水を供給したりするなど他の貧酸素対策との比較も行う。

県水大気環境課は「諏訪湖の貧酸素対策としてナノバブル発生装置を用いる手法がどの程度効果的か。他の手法と比べてどうかなどを調べるため、得られたデータをしっかりと活用していきたい」と話している。

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