2019年09月11日付

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稲穂が黄金色に染まり、重たげに頭をもたげ始め、秋の気配を感じられるようになってきた。「収穫の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」と秋にもいろいろとあるのだが、忘れてならないのは「台風シーズン」でもあることだ▼台風は恐ろしいものだが、長野県に暮らす人はなぜだか台風に対する警戒心が薄いように感じられる。四方を囲む高い山に阻まれて台風の影響をもろに受けることが少ないのが要因なのだろうか。時に直撃コースで通過した台風が拍子抜けすることも▼かつて台風の通り抜けが多い九州・沖縄、四国などの太平洋岸は「台風銀座」と呼ばれていたのだが、近年過去の例とは異なる進路をとる台風が増え、その言葉も聞かれなくなった▼一方で、かつては比較的日本に上陸するころには勢力を弱めていた台風が、近年は地球温暖化の影響で日本近海の海水温が高くなり、強い勢力を保ったまま上陸するケースが増えたという指摘がある。目には見えないが、地球規模で大きな気象変化が起きているのだろうと容易に想像がつく▼子どものころ、台風が接近すると学校が休校になったり下校が早まるなど、不謹慎にもちょっと得した気分になったのを思い起こす。しかし台風は人の力ではどうにもできない。これまで被害がなかったからといって、今後もないとは言い切れない。自然を前に、人は無力だという。被害が出ないことを祈るのみ。

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