災害時女性の力を 男女共同参画フォーラム

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女性の力を生かした災害時の対応を考えたフォーラム

県男女共同参画センター「あいとぴあ」と県危機管理防災課は11日、男女共同参画フォーラムを岡谷市の同センターで開いた。自然災害が多発する中、今年度は「災害時に女性の力を活かすために」をテーマに設定。220人余が参加し、講演やパネルディスカッションを通じて女性の視点を生かした避難所の運営や防災・減災対策を考えた。

講演では、減災と男女共同参画研修推進センター共同代表の浅野幸子さんが「避難生活で命と健康、本当に守れますか?」、NPO法人日本トイレ研究所代表理事の加藤篤さんが「災害時のトイレは命にかかわる」と題してそれぞれ講話した。

浅野さんは大規模災害時の避難生活では劣悪な条件から体調を崩すなどして死亡する「関連死」が多発している状況を説明。トイレ、プライバシー、防犯など避難所生活の問題点を挙げ「育児、介護、女性のニーズを聞かないと、支援の質が落ちる」と指摘した。また避難所の運営では「女性に炊き出しだけさせていてはだめ」と強調。関連死などによる被害の拡大を防ぐためにも「男女共同参画が大事」と訴えた。

加藤さんは大地震発生後、約7割の人が6時間以内にトイレに行きたくなるとの調査結果を示し、「水も食料も大事だが、私としてはトイレが先」と断言。不衛生で数も少ない避難所のトイレにストレスを感じて飲食を控える避難者もいるといい、災害関連死を防ぐためにも防災トイレ計画の策定や災害用トイレの確保などを呼び掛けた。

パネルディスカッションでは「防災意識日本一の町」を目指す下諏訪町の青木悟町長と防災士でつくる「防災ネットワークしもすわ」会長の高橋敦子さん、県社会福祉協議会主任の福澤信輔さんがパネリストを務め、それぞれの取り組みを紹介。女性活躍の視点から大規模災害に備えた防災・減災活動について意見交換した。

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