東京五輪で「縄文」発信 全国組織発足へ

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2020年の東京五輪・パラリンピック大会に合わせ、縄文文化の価値を世界に発信する全国的な官民組織「縄文文化発信サポーターズ」が12日、都内で設立総会を開き、発足する。事務局の新潟県長岡市などによると、長野県内9市町村を含む全国約70市町村をはじめ、考古学者や大学教授、デザイナー、美術館などの個人団体が参画する予定。開会式の演出や聖火台のデザインに「縄文」を採用するよう国に働き掛けるなど、国内外への情報発信に向けてさまざまな活動を展開していく。

呼び掛け人は、国学院大の小林達雄名誉教授、縄文文化に造詣が深い俳優の津川雅彦さん、全国市長会長の森民夫・長岡市長、全国町村会長の藤原忠彦・川上村長、縄文都市連絡協議会長の鹿内博・青森市長、信濃川火焔街道連携協議会前会長の国定勇人・三条市長の6人。4月ごろから縄文の国宝や国史跡、国重要文化財がある自治体や文化人、経済人に打診していた。

参加自治体は「北海道から沖縄までオールジャパンの体制が整った」(長岡市政策企画課)。諏訪地方からは、国宝土偶2体と国内初の特別史跡「尖石石器時代遺跡」がある茅野市、矢尻などにした黒曜石の一大産地だった国史跡「星ケ塔黒曜石原産地遺跡」を抱える下諏訪町、国史跡「井戸尻遺跡」や国重要文化財土偶を持つ富士見町が参画する。

東京五輪での縄文文化発信をめぐっては今年1月、国宝が出土している新潟県十日町市と山形県舟形町、茅野市が遠藤利明五輪相に要望書を提出。茅野市の柳平千代一市長は今月1日夜の縄文プロジェクト実行市民会議で、「頼もしい全国組織ができる。今まで以上に力を入れて取り組む」と話した。参加者からは「国宝土偶2体をデザインしたメダルを作って世界平和の象徴に」との提案もあった。下諏訪、富士見両町も全国組織の発信力や来訪者の増加に期待を寄せている。

設立趣意書などによると、縄文文化は約1万5000年前から世界に先駆けて土器を作り、自然と共存する平和な暮らしを1万年以上続けた。「日本固有の文化」を大切にする地域の姿勢を世界に発信することで、外国人旅行者の増加など地域活性化のきっかけにもしたい考えだ。

設立総会は12日、東京都千代田区内のホテルで開き、規約と役員、活動方針を決める。

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