2016月07月2日付

LINEで送る
Pocket

冷蔵庫の中から以前に買った使うあてのない食材が出てくる。宴会でみんな酒は進むけれど、食べ物には手が出ずお開きになってもオードブルは山のよう―。誰もが体験したことがあるだろう。残った食べ物は廃棄の運命をたどることが多い▼「食品ロス」と呼ばれる。本来食べられるはずなのに、捨てられる食べ物を指す。国全体では年間500~800万トンに達し、国民1人当たりに換算すると、毎日おにぎり1~2個分に相当するというから、「もったいない」としか言いようがない▼全国各地で解消に向けた取り組みが急だ。横浜市などでは小盛りメニューの導入や持ち帰りに対応する飲食店を「協力店」として登録する。北九州市は日常生活での食材の買い出しや外食の留意点などをまとめた「残しま宣言」を作って、PRしている▼県内では松本市の取り組みが知られる。「残さず食べよう!30・10運動」。宴会では乾杯後の30分間と終了直前の10分間は席を立たず、料理を楽しむ時間として食べ切りを促す。家庭では毎月10日は食材を有効に使う料理の日、30日は冷蔵庫の食材を整理する日と位置付ける▼おそらく、決定的な対策はないのだろう。ごみの減量化と同じで、一人ひとりが地道に進めるしかない。家庭での買いすぎ、食材の必要以上の切り捨て、宴会での過剰注文…。ちょっと考えただけで、意識を変えるべきことがたくさん出てきた。

おすすめ情報

PAGE TOP